今年読んだ本(まとめ)

年末、大晦日ということで今回は今年読んだ本についてまとめのブログを書いていきたいと思います。

 

「とりあえず、2015年は本を読んでみよう!」と思ってましたが7月まで全くといいほど読んでません!

 

本っぽくない本、ジャンプとかライトノベルとかはちょっと入れるとキリがないので今回は割愛させていただきます。

では記憶に残っている。なおかつ人にオススメしたい本を紹介していきます!

「モンスター」著者 百田尚樹さん

 この本は美容整形を繰り返して絶世の美女となった主人公が、ある目的のために自分の産まれた故郷を訪れるといったものです。かつてはブスだという理由で仲間外れにされ好きな男にもものすごく嫌なフラれかたをしている。そんな主人公が顔を何度も変え、整形手術を繰り返す場面は生々しくもどこか揺るぎない強さを感じます。

 さらにこの本は過去と現在が並行して進行していくので、現在のもてはやされた美女の姿から、過去の醜い姿だった頃に受けたトラウマに急に移り変わり「顔が変わっただけでここまで人の対応は変わる」繊細な仕草の描写もあったり、男の僕が読んでもとても面白い作品だったのでこの本を推します。一度読んでみると一生忘れられない本になります。

「プリズム」著者 百田尚樹さん

 こちらも百田尚樹さんです。「解離性同一性障害」って知ってますか?

 身近なものでいうと多重人格に近いものです。

 この「解離性同一性障害」の登場人物を取り巻く環境や、それを直そうとする医者でもなんでもないただの部外者の主人公が奮闘する話です。

 しかしこの本が普通の本と違うのが、多重人格でよく言われる元から存在していた人格、「主人格」に人格を統合するというものではなく。「主人格」ではない人格に人格を統合しようとする話なんです。人は何を考えて、どこに行こうとするのか、こんなに人の性格と向き合った本は他にはないと思います。

 

「放課後」著者 東野圭吾さん

 こちらは自分で探し出したのでなく、本が大好きな後輩から貸してもらった本です。

 主人公は高校の教師で、ある日自分の同僚が死んでいることから事件が始まります。

 その同僚は完全な密室で死体として発見されます、しかも死因は青酸ソーダによる中毒死。自殺か殺人か?

 そんな中第二の殺人が体育祭の仮装競争で起きてしまいます。

 もしかしたら自分が狙われているのかも知れない、事件の謎を迫る中で1つ1つわかっていく真実……

 あまりミステリーを読んだことがない、ミステリーマニアだという人にもオススメできる一冊です。最後に解き明かされる密室トリックには感動すること間違い無し

 

「同級生」著者 東野圭吾さん

 こちらも本が大好きな後輩から貸してもらった一冊になります。

 主人公は高校生で野球部のキャプテン。物語は野球部のマネージャーだった女の子が交通事故で死んだことで始まります。控えめで清楚、野球部のアイドルのような存在だった女の子。なぜ彼女が死ななければならなかったのか?なぜ交通事故で死んだのか? 彼女が死んだ場所は彼女の家と反対方向、撥ねた車の運転手は「突然飛び出してきた」と言います。

彼女は誰かに追われていた? 事故現場に赴き聞き込みをはじめ、彼女を事故に追いやったのは生徒指導の教師だったことがわかり生徒は執拗に教師たちに不満を表し始めます。

 そんな時に、教室で生徒指導の教師が教室で殺害されたことがわかります。

 主人公の1人称で展開されるのですが、まあこの主人公も冷めていて心の中は自分のことばかりで死んだ彼女のことも自分の体裁を守るために調べていただけです、しかし話は面白い展開で飽きません。何度も読み返したくなるような本です。

 

「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」著者 渡航

 はい、こちらはライトノベルですが僕の大好きな本だから推します。

 今まで、いろんな本、漫画を読んできました。

 熱血、冷徹、卑屈、性格を例に出すとキリがありませんが、今回の主人公の高校生は「中二病」ではなくなぜか「高二病」という気取った性格の持ち主。

 性格は「捻くれている」の一言。物事を常に側面から捉えようとするし、場の空気も必要とあれば乱す。リア充を嫌悪し、ぼっちである自分を「孤高」と称して人と関わらない徹底ぶりには清々しささえ感じます。

 実はこの本は現在11巻まで刊行されており、話自体はとても長いです。

 1〜5巻までは、主人公の斜に構えた価値観、ギャグやコメディー調で綴られていきます。しかし6巻からシリアスに……

 

「その行動は誰がために。それでも自分のやり方を貫き藻掻こうとする“彼”は、大きな失敗を犯してしまう――。」

「今を大切にしたいと思えば思うほど臆病になって、考えているのに答えは見つからないし、走っているのにゴールが見えない。
彼ら彼女らの、新たなる季節、新たなる関係。

「まちがい続け、いつまでも手の届かない答え」

 世界が滅ぶわけでもなければ、人が死んだわけでもないし、ましてや事件が起きたわけでさえない。それでもきっと目が離せない「甘すっぱいだけが青春じゃない」

 こんな青春、きっと誰もが経験したことがあると思います。「本物なんてあるのだろうか」こんな言葉が残されています。

 読んだことを後悔しない一冊です。ぜひ読んでみてください。